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未明の皆既月食!

9月8日未明の皆既月食、ご覧になりましたか?

さすがにあの時間帯では…翌日に響くこともありなかなか踏み切れなかった、という方も多かったと思います💧

お仕事帰りの方や夕食、お風呂と重なるので、それはそれでなかなか慌ただしい・・・かもしれませんが、子どもたちもまだまだ起きている時間帯。

ぜひ、楽しみにしておきましょう!✨

今回の月食。海星館では晴れていて、一睡もできなかった・・・ことをのぞけば条件も良かったので撮影にも力が入りました。

半影月食というのは薄い影に入った月食のことです。

電灯などに照らされてできた手の影などを見てもらうと、薄い影と濃い影の二重になっていることに気が付くと思います。宇宙空間にのびた、太陽に照らされて出来た地球の影。実はこの影も二重になっているんです。

この薄い影の部分に入った月食を半影月食とよんでいます。

目ではあまり気が付くことはありませんが、なんとなく月の明るさが落ち着いた様な感じで気が付く方もいるようです。

濃い影のほうが、本影月食と表現されます。

地球の影が月全体を覆ったとき皆既月食と表現されます。ただ、影の中心と、端では明るさは多少変わります。

今回は、皆既が1時間20分もあったので良い感じに深いところを通ってくれたようで、目で見ても暗く感じました!もちろん、大気の状態によっても変わってきますので、大気中にチリなど多いと暗く見えます。3年前の時も同じく1時間半ほどの皆既食でしたが、その時に比べても暗く感じたので大気中にチリ等が多かったのかもしれませんね。

さぁ、3月3日はどうでしょうか。月の色にも注目してみて下さいね!

地球の影が月まで届いているものの、大気を通り抜けた光も実は届いています。

月まで届く間に、青色などの波長の光は散らばってしまって、最終的には赤い波長の光だけが邪魔されることなく届きます。夕日と同じ原理なんですね。

ただ、青い光も届かないわけではなく、地球のオゾン層を通過した光が青っぽい帯として、月食の境目に見られます。ただこれは、目ではとらえられず、カメラなどを通して気が付くことがほとんど。

フィルム時代では気が付かなかったことからデジタルならではの現象、ともいえそうです。

この日37万kmほど離れたところにあったお月さま。この月のところまで地球の影が届いている。

壮大で神秘的な、天文ショー✨もしも月にうさぎがいたならば、地球の影ふみ遊びをしていたのかしら?などと想像するのも楽しそうです。

さて視点を変えて…この時、月から地球を見ると実は日食が起きています。月から見る日食は、地球が太陽を隠しています。いつか、宇宙飛行士になって実際に目で見たいものですネ(*^^*)

皆既中は、空も暗くなりたくさんの星が見えていました。

月食の終わりが近づくにつれ星空は月明かりで明るく、そして朝の薄明も始まり東の空には、金星や木星、シリウスといった明るい星が最後まで頑張ってくれていましたが静かに朝焼けの中に溶け込んでいきました。

来年3月3日、月食のはじまりの頃は空がまだ明るいですが、その中で月の変化も神秘的です。ぜひお楽しみに!


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