1等星★カノープスを見よう!
カノープス、という星をご存知ですか? 見るのに難儀する1等星。しかも全天で2番目の明るい星。
明るい星のグループ、1等星なのに見えないの??
ということで、星の明るさからちょっと触れておきましょう!
全天で21個ある「1等星」・・・
でも全天で21となると意外と少ない?と感じた方もいるかもしれません。星空を見上げるといろいろな明るさの星があり、特別明るい星、ちょっと目立つ星と様々で21個以上ありそうなんだけど、という感覚にもなりますよね💦でも、21個、です。しかも全季節、南半球・北半球合わせて。
大分だと、春3、夏4、秋1、冬8の1等星をみることができます。
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はるかむかし、ヒッパルコスが「目で見える明るい星は1等星、かすかな明るさでやっと目に見えるの6等星ね!」と明るさを分けました。現代では星の明るさを正確に測れるようになり1~6等の明るさの差は100倍としました。0等級の星を基準にして、それよりも明るい星には"-マイナス"をつけて細かく示しています。
2.5等級以上1.5等未満までは2等星、3.5等級以上2.5等未満までは3等星と分類し、数字が大きくなると暗い星、ということになります。
「●等星」は範囲内の明るさの星たちのグループで、「●等級」は星の明るさを細かく示したものになります。似た言葉ですが、違いがあるのですね(;'∀')
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さてその21個の1等星には、-1.46等級のシリウスから、1.35等級のレグルスまで含まれていて最も明るい1等星と最も暗い1等星の差は13倍にもなります。今の時期、夜空にはその2つの星が見えているので実際に見比べてみるのもよいですよ。同じ1等星のくくりなのにこうも違うの?と感じるでしょう✨
もちろん空の明るさや星の高さ、薄雲の有無など環境によっても明るさの表情(見かけ)は変わりますが、繊細でだけども曖昧でという感覚を通して見てみるのも風情があると思うのです✨

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最近だと夜空に木星(-2.6等級)がとても目立っていますが実はその21個の1等星の中には含まれていません。等級で明るさを表しても1等星というグループには惑星は当てはまらないのです。恒星だけなんですね…
さて、そろそろ本題へ。
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カノープスは-0.6等級。そう、マイナスがついています。先述したようにシリウスに次いでなので全天で2番目に明るい星です。そんな明るい星であるはずの「カノープス」なぜ見るのに難儀するのでしょうか?
答えは簡単です。南半球で見やすい星だから。
オーストラリアやニューカレドニアなど南半球からは高い位置に輝きますが、日本では地平線すれすれなくらい低い位置でしか見えないのです。
北限は福島県、東京では2度、大分では4度ほど。めいっぱい腕をのばしてにぎりこぶし縦半分くらい。
建物や山、雲があれば見えませんし大気の層も厚いため光も吸収されてしまい暗く赤っぽく見えます。
見えてる??見えない?なんて言いながらじっと探していても大気の揺らぎで瞬いてしまって見えないことも。だからこそ見られたならば嬉しい星です。寿命が延びたね、と言うくらい。
七福神、福禄寿のモデルにもなった星。そんなカノープス。海星館 夜間開館日では2月がチャンス月です。

布良星、上総の和尚星、みかん星、横着星など地域によってもいろいろな呼び方があるようです。南中高度が低いことから見えたと思ったらすぐしずむので、横着してると思われたのでしょうね(;^ω^)
また、この星が見えたら海が荒れる前だという地域もありその時々の気象条件から海の安全を守ったりとしていたのでしょうね!
明るいのに明るくない。
明るくないのにシリウスの次に明るい。
見かけだけではわからない。なんだかわたしたちにも共通して言えること、かもしれませんね(*'ω'*)

冬の大三角とカノープス。カノープスは右下の星。見つけられる?
