旅する彗星!
最近またまた彗星の話題が熱くなっています。
昨年10月に紫金山・アトラス彗星(c/2023 A3)が肉眼でも見えたうえ、スマホなどにも写りやすかったこともありweb上で彗星の画像が賑わいを見せていました。
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またこのような・・・彗星に出会えるのでしょうか!?
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現在話題になっているのは、レモン彗星(c/2025 A6 (Lemmon) )
なんだかかわいらしい名前ですが、アメリカ アリゾナ州にあるレモン天文台が発見したことからこのように名づけられています。彗星には発見者や観測プロジェクトなどの名前が付けられます。
符号を見ると、発見者・発見した年、時期などがわかるようになっているので例えば同じ名前の彗星があっても数字部分を見ることで区別がつきます。
ちなみにこのレモン彗星は2025年1月に発見されました。
現在北半球では未明に東北東で見ることができますがその明るさは8等級と眼では見られません。
しかしどうやら、10月半ばになると、3~4等級まで明るくなるようです。
この頃は、日没後西北西の低空にあります。
空が暗く慣れている人であれば目でも捉えられるかと思いますが、恒星と違ってパキッとした光の粒ではないのでなかなか大変そうです。
双眼鏡などがあれば活用するとよさそう!✨

↑ 2020.7月 ネオワイズ彗星(c/2020F3)
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画像のような彗星は2等級ほど。とても明るかったため、薄明のなかでも捉えられました。
しかし彗星は予想も難しく良い方にも悪いほうにも化けてしまうことがあります。
期待しすぎると明るくならなかった、ということもありますので動向を気にしつつ空に想いを馳せましょう✨

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レモン彗星の周期は長く次にめぐってくるのはどうやら1000年を超えるようです。このように長い周期もあればハレー彗星のように76年ほどで帰ってくるものも。
それっきり戻ってこないというのもあって、まさに旅する彗星。
太陽に近づくとその熱で溶け(昇華)華麗な尾をなびかせます。ひとくちに彗星といっても個性豊か。
明るさも大きさも、尾の形も軌道も…みなそれぞれ違います。
わたしたちも同じ。それぞれ輝く個性を持っています。いろんな感性で星空を見上げたり自然に触れられたら素敵ですよね(*^^*)
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見られるか見られないかは別としてもチャレンジできたら、と考えています。10月中旬夜間観察時に一緒に探してみましょうね!✨
追記/スワン彗星(c/2025R2)も同時期にどうやら楽しめそうです。
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